価値観の異なる人を平安貴族は田舎者と呼ぶ

マイナスのストローク

 


  • あなたの常識じゃ考えられない人
  • どぉにも会話が噛み合わない人
  • なんにつけ好き嫌いが正反対の人
  • 服装やセンスを理解しにくい人

そうした価値観の異なる人を、平安貴族は、

「田舎者」

と腹の中で、あるいは仲間うちで呼び合い、

「田舎者だから、仕方あんめえ」

と許したり、

「田舎者だから、あれで普通なんだろう」

と諦めて納得し、理解したり理解される作業を放棄しました。以来これが150年間、東京生まれの東京育ちに見受けられる人間関係の絶妙な

「付かず離れず」の距離を保つ暗黙知となって今に引き継がれています。

…と、ここまでが前編でしたね?平たくいえば、

「わたしトマトジュース好き」

「うそ!トマトジュースなんて大っ嫌い」

と価値観がぶつかったとき、

「トマトジュース、美味しいって!」

と重ねて強く主張したり、

「トマトジュース、体にイイんだよ?」

と説得したり、

「トマトジュースが嫌いだなんて、信じらんなーい」

と逆否定するよりなら、

「トマトジュースが嫌い?フッ、田舎モン」

と、顔で笑って、腹の中で納得して、衝突しない。

これが「顔で笑って完全分離」の「田舎者あしらい」です。

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