理感一致(造語)の読み方は「りかんいっち」
理感一致とは、人を動かす二段階の法則
理感一致とは、理詰め(やり方を教える、やって見せる、やらせる)に加え、ほめて(うれしがらせて)人を動かす、理論と感情の二段階で人を動かす法則。
なぜ、法則か?というと、一定の条件下で成立する人間の運動法則だから。
たとえば、ほめられると、嬉しい。
なぜなら、ほめられると、脳内に、快楽物質のセロトニンや、ドーパミンが放出されるから。
セロトニンは、別名「やる気」ホルモンとか「幸せ」物質と言われ、ほめられると、気分が良くなり、動き出す、人間の脳の仕組み。
ほめられ、やる気が出て、動き出す、脳の仕組み、これすなわち、身体の運動法則。
リーダーシップにとどまらない理感一致
理感一致は、組織におけるリーダーシップのみならず、親兄弟や、友人・知人にも応用できます。
たとえば、このページを読み、子供を褒めるようにしてから、父子関係が良くなったとか、ほめると褒められるようになったとか、喜びのメールがたくさん届いています。
理感一致の法則は、造語の四文字熟語
理感一致は「こんなに頑張ってるのにうまくいかない!!と思ったら読む本」の著者にして当サイトの運営者・小笠原が作った四文字熟語、小笠原造語です(検索してみて下さい)
筆者・小笠原昭治のメディア掲載 |
してみせて、言ってきかせて、させてみる
名君の誉れ(めいくんのほまれ)高き上杉鷹山(うえすぎようざん。米沢藩九代藩主)は、人の動かし方について、
「してみせて、言ってきかせて、させてみる」と説きました。鷹山の名言と言えば、
「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」
も有名ですが、「なせば成る」は、鷹山より230年前に生まれた武田信玄の
「為せば成る、為さねば成らぬ成る業を、成らぬと捨つる人の儚き」
との考証もあります。
信玄と鷹山の生年が、端数なくしてピッタリ230年というのは奇遇。
垂範 ・指導・試行の理詰めで人は動くという訓え
- やって見せる[垂範]
- やり方を教える[指導]
- やらせる[試行]
三段階の理詰めで人は動くという訓えです。名君と呼ばれた鷹山の理知が窺えます。
これを参考にしたかどうか、山本五十六(連合艦隊司令長官)の名言、
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」は、締めくくりに、
ほめることで、人は動く
と付加したのではないでしょうか。上杉鷹山の
「手本を見せ、教えて、試させる」
という理詰めに加え、
ほめて、嬉しがらせる
という感情論を加えた、人を動かす方法です。
ほめられると、脳内に、快楽物質のセロトニンや、ドーパミンが放出されることを、山本長官は、知っていたのかも知れません。
脳内物質のセロトニンは別名「やる気」物質と言われますので、ほめられ、気分が良くなり、動き出す人間の脳の仕組み。
やり方なる理屈のみ伝えたところで、人を、動かせないことがあったのは、だれしも一度は経験があるでしょう。
短歌になっている山本長官の名言
余談ですが、ユニークなのは「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」が、五七五七七の短歌になっていること。
わざと短歌にしたのでしょうか、覚えやすいはずです。
理論と感情が一致した状態の「理感一致」で人は動く
そもそも、垂範・指導・施行は、
- 初体験の段階か、
- ステップアップ
の段階にある相手へ対する指導法ですから、試していきなり100点満点で成し遂げられるのは天賦の才があるといってよく、これから伸びていく、ほとんどの教え子が
- 「まあまあ」か、
- 「全然ダメ」
の場合が多いでしょう。初心者にして「すげえ!」は天才。
ダメだと否定するのは誰でもできる
やってみた、できなかった、だからといって、よくない結果を否定するのは誰でもできます。結果はともあれ、
まずは「よくやった」
と、試したこと。やったことを褒めたほうが、もう一度やり直す励みになります。
つまり、何かをやらせてみた結果の良し悪しを評価するのは二の次。
「よくぞ試した」と挑んだ勇気を褒める
ほめるのが先。否定はその後、褒めた後に「でも、ね」と酷評を下す。これが、 ほめてやらねば「人は動かじ」ということ。
それあ確かに、結果が悪い責任は、できなかった本人にありますが、やらせた指導者にも責任あると思いませんか?
試させた責任は、試させた指導者にある
その指導の通り、やってみて、その結果を「ダメだ」と否定するのは、試させた指導者本人の責任を糾弾するも同じ。
それを頭から否定するのは、
「自分は指導力が無い」と白状しているようなもの
山本五十六長官は、日露戦争や真珠湾攻撃といった歴史的な修羅場の中より、誰から教わるともなく、四段階目の「ほめる」が必要だったこと自得したのでしょう。
ほめてやれば人は動く
また、
「ほめてやらねば人は動かじ」
を逆説すると、ほめてやれば人は動くになります。
人を動かしたかったら、その結果を云々いうより先に、試した事実を褒めること。
試した事実を褒める
何も難しい話じゃありません。チャレンジを促し、チャレンジし終えた作業に対し、
「よくやった」
と一言、声をかけるダケのこと。一秒で済みます。一円もかかりません。
失敗の原因は褒めたあと
山本長官は、名言の中で、理論と感情が一致した“理感一致”で人は動くと教えてくれていたようです。
理解しているようで、分析し切れていなかったようです。
人を動かす唯一の原則「やって見せる」
上杉鷹山と山本五十六は、人を動かす唯一の原則についても教えてくれています。それは先ず、やって見せること。
何より先に、自身が動くこと
たとえ、完っ璧な見本でなくとも構いません。
「こういう風にやるんだよ?」
と、手本を見せるだけでよい。相手は初心者なんだから。
その動きを見て、やってみようかなと動き出す。
指導者の動きを見て、見よう見まねで動く
逆にいうと、言うだけ言って動かない口先(くちさき)人間のあとに続く人は、少数。
人を動かすには、あなたを動かすこと。
あなたを動かすためには、あなた自身を肯定すること。
商用利用について
リーダーシップの研修や、セミナー等のビジネスに、理感一致の四文字熟語を利用なさるのでしたら、引用元を明らかにしてください(具体的には、このページにリンクを貼る等して下さい)
このページは、理感一致を紹介するページです。完成形に一言も触れておりません。
理感一致には、完成形があります。
理感一致を販売なさるようでしたら、理感一致の完成形『〇〇の法則』をお伝えします(有料)
理感一致のみでは、商品になりません(人を動かす決定的なことが抜けています)
完成形でしたら、リーダーシップの研修や、セミナー等の商品として、商品化できるでしょう。