認める理由がなくとも大丈夫
仮に「どうして、そう思うの?」と問われたら、「んー、何となく、そう思うんだ」と答える程度のファジーな感覚で構いません。
人は、どれほどファジーに行動しているかというと、人生の一大事である結婚を例にとれば、けっこう曖昧に、生涯の伴侶を決めているものです。
実際、国が発行している平成15年版国民生活白書の「第2節-1 結婚する理由、しない理由」によると、若い新婚夫婦が結婚した理由のトップは、「精神的な安らぎ」が67.9%。男女共に圧倒的多数を占めています。
経済力や門地といった明快な理由で結婚しているわけじゃありません。穏やかでゆったりとした「やすらぎ」という感覚を求めて結婚しています。感覚を求めて結婚するわけですから、結婚の理由たるや、極めてファジー(曖昧)であることが分りますね?
以下「人間として成長できる(34.3%)」「一人前と認められる(17.2%)」「親を安心させられる(16.1%)」と続き、意外と「経済的に余裕が持てる」との回答は低い(わずか0.7%)。
特筆すべきは「特に利点はない」が8.9%もいる。おおよそ10人に一人が、結婚に利点を求めず、なんとな~く結婚しているのが現実です。
そんなものなんですよ。相手の存在を認めるにあたって、明確な理由は、あっても無くとも良いのです。だから、なんとなくでも、ストロークしましょう。
「いてくれて、ありがとう」
わずか、10文字で伝わります。
わずか10文字、たった3秒でできるストローク
存命、つまり相手の命を認めるのは、たった10文字で可能です。何も難しいことではありません。
あなただって、
「あなたがいてくれて良かった」
と言われたら、嬉しいでしょう?
嬉しいと思うなら、同じことを誰かへ言ってみませんか?書いて見せてあげてはいかがでしょう?
今すぐ出来ます。あとは、やるか、やらないかダケの問題。
やらなくたって、あなたは困りません。が、伝わらなければ、無いも同然。敢えて伝えなければ、存在を認めていることを伝えないも同然なんです。
極端すぎる話になりますが、存在を認めないということは、存命を認めないということ。つまりは、死に等しい。抹殺です。
しかし、無視などのイジメが抹殺に等しいことを考え合わせれば、決して極端な話ではないのかも知れません。
相手の存在を抹殺せずに、認めるのなら、敢えてプラスのストロークを放ってみましょう。わずか3秒、10文字で済みます。