優しくなければ生きていく資格がないが優しくされなければ生きていけない

著者のエッセイ

フィリップ・マーロウ(小説中の私立探偵)の名文句

「優しくなければ、生きていく資格がない」

ご存知ですか?ハードボイルド小説のセリフですから、かっこいいんですが、現実社会では、反対に、

「優しくされなければ、生きていけない」

が本当のところではないでしょうか?
詐欺事件を例に出すまでもなく、寂しくなると、誰でもいいから、善悪を問わず、そばにいてほしくなる。そこに、悪の付け入る隙があります。
大事なことなので、もう一度。
寂しくなると、優しくしてくれる人がほしくなります。たとえ、それが、ペテン師であっても。もちろん、詐欺師は、素性を隠して、優しく近づいてくるわけですが。
だから、朱に交わらないようにする。犯罪者と交わらないようにする。
そのためには、正しい誰かが、そばにいなくちゃならないんですね。たとえ、耳の痛いことを言う人であっても。
それだけ、人は、

ぬくもりや暖かさといった正しいコミュニケーション

を欲する。正論(理論)を欲するのではなく、やさしさ(感情)を欲するということです。

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