「ストローク?そんなモン、どこにあるんだ?証拠でもあんのか?証拠を出せよ、証拠を」
はい。わかりました。
では、今すぐ、誰でもいいから、見知らぬ人の前に立って、「このバカ野郎!」と罵ってみて下さい。その時の相手の態度が証拠です。
良くて無視。
はたまた「こいつ、頭おかしいんじゃねえか?ぺっ」と吐き捨てて去っていくことでしょう。
もしかしたら怒り出すかも知れない。
「何だと?この野郎!」と怒鳴られる確率は高い。ヘタすりゃ殴られるかも知れん。喧嘩になってもおかしくない。それで前歯の一本でも飛びゃあ7万円の治療費がかかる。
ストロークを信じる私は、やめておくようよう制しますが、それでも宜しければ、トラブルに巻き込まれるのを覚悟で、さあ試してみて下さい。
マイナスのストロークには、げに恐ろしきマイナスのストロークが返ってくることを実体験できるはずです。
このように、相手を怒らせることをストローク・アップといいます。
反対に、プラスのストロークを体験したかったら、だまされたと思って、ひと月だけ続けてみて下さい。
今日から一ヶ月間、意識してマイナスのストロークを封じ、一日に最低でも1回はプラスのストロークを放ってみましょう。ひと月で「あれ?何かが変りつつある」と、明るく暖かい感触に包まれるはずです。
プラスのストロークの体験者から、「なぜかしら、何とはなく、うまくいくようになった」と連絡を頂くことがあります。あなたが変わるから周りが変わるし、周りが変わるからあなたも変わるのです。
もし、プラスのストロークという慣れない言動を始めるのに「抵抗がある」とか「恥ずかしい」とか、プラスのストロークを送る「相手がいない」という障壁を感じるようでしたら、私宛でも構いませんので、ストロークしてみて下さい。
(ただし、本書を読んで知った内容をもとに共通言語で話せる人=読者さんだけに限定させて頂きます)
また、本文中に登場した人物に触れたいときは、私のホームページへアクセスしてください。
私の名前で検索すれば確実に見つかります。そこに彼らへのリンクが貼ってありますので、もっと多くの情報を知ることができるでしょう。
あなたは、本書を読むことによって、プラスのストロークという「おまじないの唱え方」を知ってしまいました。
もう大丈夫です。
唱え方さえ知ってしまえば、おまじないを唱えられます。
もし、ヘコんだ日があって、その日だけはストロークできなかったとしても、自分を責めてはなりません。
たった10文字・3秒で唱えられる「おまじない」ですから、できなかったといって致命的なダメージを受けるわけじゃない。
また明日から何度でもチャレンジするといい。プラスのストロークは、あなたへ幸せを運んで来るでしょう。
あなたは絶対に成功を収めます。必ず幸せになります。そのために、3つだけ約束して下さい。
1 いかなることがあっても、マイナスのストロークは発しないこと。意識して、完全に封殺すること。
2 一日に一回、あなたが、あなた自身へ、プラスのストロークを放つこと。あなた自身を認めること。
3 一日に一回、何(誰)かへ、プラスのストロークを放つこと。何(誰)かの存在を認めること。
あなたが本書を認めるのであれば、あなたも本書から認めらることでしょう。あなたが認めるから、あなたは認められるのです。あなたは一人ではない。
たとえあなたが、世界中の誰からも認められなくたって、著者の私だけはあなたを認め続けます。あなたは決して一人じゃないことを忘れないで下さい。
さて、いよいよ本書も終わろうとしています。あなたとは別れの時が近づいてきました。そこで最後に謝辞を。
本書に記したストローク理論を、私は、もっとも得意とするマーケティング理論と融合させ、オリジナルの行動理論であるプラスαストローク理論に発展させました。それが本書の主題です。
初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。 ヨハネの福
私達が住む日本を言霊の幸ふ国
ことだま【言霊】
古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉どおりの結果を現す力があるとされた。
ことだま‐の‐さきわうくに【言霊の幸ふ国】
言葉の霊力が幸福をもたらす国。日本のこと。
よって、交流分析にはない用語や解釈も含まれておりますが、その目的は、交流分析を誤って伝えるものでも、権威であるエリック・バーン博士やクロード・スタイナー博士を貶めるものでもないことをご理解ください。
逆に、本書をきっかけに、交流分析に興味を持つ人が一人でも増えれば喜悦。交流分析を知ることによって、他人と上手に交わることの出来る人が増えんことを願っています。
この本書が、あなたの手元に届くまで、沢山の方々に携わって頂きました。とりわけ、株式会社***書籍編集部の皆様と、編集の***さんには、心からの感謝を送ります。
そして、処女作から本書に至るまで、ずっと傍にいて励ましてくれた家内の裕見子に鳴謝します。
家内からのプラスのストロークが無かったら、筆をとることはなかったでしょう。
そして、もう何年も会っていない祖母と父と母へ拝謝を。今こうして私が生きていられるのは、厳しいながらも愛しんで育ててくれた父と母のお陰です。
最後に、あなたへお礼を。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。