ストロークを直訳すると「なでる」という意味で、なでる側が、なでられる側を肯定する、プラスのストローク(言動。言葉と行動)です。
どうして、犬や猫などのペットを、なでるのか?というと、可愛いからですよね。
なでる側から、なでられる側への、プラスのストロークです。
しかーし!
じつは「逆もあるんちゃう?」と気づいた事件がありました。
「なでているつもりが、なでられていたんじゃなかろうか?」と。
土曜日に、13年間、飼ってきた愛猫の一匹が、眠るように息を引き取りました。
飼う前は、
「猫なんか、死んだって平気さ」
と強がっていましたが、本当に亡くなってしまうと、知らず知らずのうちに涙があふれ、何も手につかず、考えられず、抜け殻のようになってしまいました。
折よく、月曜と火曜のコンサルティングが東京だったため、予定をキャンセルさせて頂き、火曜の火葬まで、放心状態で過ごしていました。
物体が失われると、存在も失われるものです。火葬が終わって一区切りついて、ふと気づきました。
なでているつもりが、なでられていたんじゃなかろうか?と。
プラスのストロークにはプラスのストロークが返ってきて、存在が失われても、いい思い出ばかり残ります。
反対に、マイナスのストロークにはマイナスのストロークが返ってきて、縁が切れても、いやな思い出ばかり残ります。
そんなものですよね? 楽しくて、嬉しくて、にぎやかで、美しくて、甘い思い出を増やしたかったら、 ストロークされること。
それには、まず自分からストロークすること何回も何回も何回もストロークすること。
だって、ストロークしているつもりが、じつは、されているのですから。
数え切れないほど愛猫をなでたストロークが、仲良く過ごした楽しい思い出となって残る。
マイナスの悲しみを、プラスの楽しい思い出が、癒してくれる。そんなことに 気づいた出来事でした。
失われる前に、いっぱいストロークして(なでて)良かったと思います。