秘密の合言葉「ダメで元々」だからやれるだけやってみよう!

ストロークの法則

ダメで元々だからやってみよう

世の中、十中八九ダメなのに、
「ダメで結構」
と遠慮していては、幸せなんか訪れません。
ほんの少しだけ勇気を出して、プラスのストロークを望みましょう!
プラスのストロークをもらったら、素直に受け取りましょう。

わかりやすく、一つの例を挙げますと…
吊り革につかまって電車に乗っていたとき、筆者の隣に、30代くらいの女性が一人、その隣に、60代くらいの女性が一人、立っていました。
次の駅に電車が止まると、2人の前に座っていた乗客が、一人、降りて行きました。目の前には空席が一つ。
すると、30代の方が
「あ、どうぞ」
と、60代の方へ席を譲りました。
譲られた方も、
「いえいえ、どうぞ」
と席を譲りました。
譲り合いです。
日本の美しい道徳ですね。
すると、60代の方から、席を譲り返された30代の方は、
「ありがとうございます」
と礼を述べて座りました。
すると、60代の方が、聞こえよがしに、
「まったく!近ごろの若い人は、礼儀を知らん」
と立腹して去っていきました。
それを見ていた筆者は、目が点(・o・)
60代の女性の気持ちを察するに、もう一度は席を譲ってほしかったのでしょう。
「いえいえ、いえいえ、どうぞ、どうぞ」
と。
それを断って、なお勧められ、
「そうですか。そこまで勧めるなら」
と座りたかったのでしょう。三顧の礼です(一度や二度は断られても、それでも礼を尽くして招くことで、やっと三度目に成就すること)。
いかがです?
あなたは、勧められるままに座った30代の方が正しいと思いますか?
それとも、60代の方が正しいと思いますか?
ここが日本の風習のむつかしいところです。遠慮には、裏の意味が含まれている。
しかし、三顧の礼にしても、謙譲の美徳にしても、押し付ける道徳ではありません。道徳を押し付けると、
「これは、こういうものなのだ」
と決めつける一元論になってしまいます。
一元論になると、賛成派と反対派の敵味方に分かれてしまい、火に油を注ぎかねません。
ただし、これだけはいえるでしょう。

欲しかったら自分の手でつかむ

しかありませんよね?
たとえ話として、筆者の得意分野であるビジネス(マーケティング)を例に考えてみましょうか。
少なくともビジネスでは、勧められるたびに断っているようでは、仕事になりません。
「仕事を頼みたいんだけど」
「ありがとうございます」
と、素直に受注するのが普通です。
仕事が欲しいときは
「仕事が欲しい」
と手を挙げます。
そうやってコンペ(選考会)に参加したり、入札(見積競争)に参加したり、顧客との連絡を密にしたりして、皆やっとの思いで仕事を獲得しています。

欲しいと言うから、伝わる

のではありませんか?日常生活とビジネスは異なりますが、遠慮もホドホドにして、勇気を出し、欲しいものは欲しいと声をあげてみませんか?
プラスのストロークが寄せられたら、快く受け取り、素直に感謝してみましょう。
ちょっとだけ勇気を出して、あなたから進んでプラスのストロークを受け取りに行くのです。

欲しいストロークが見つからなかったら自ら進んで

欲しいストロークを求めましょう。たとえば、服を認めてほしかったら
「この服、いいでしょう?」
と感想を求めてみましょう。
ダメで元々と思っていれば、
「いいねえ!その服」
と褒められたとき、とても嬉しくなりますよね?反対に
「きっと褒められる」
と期待していると、ダメだったときの落胆が大きくなる。

ストロークを求める時はダメ元でいい

のです。ダメで元々なのですから、軽い気持ちで、やってみませんか?
その、ほんの少しの勇気が、あなたを変えます。
あなたの心の中にいる、もう一人との秘密の合言葉は「ダメもと」

QooQ