ビジネス社会の厳しさを知らない若造がITの知識だけで会社を設立前

著者のエッセイ

ビジネス社会の厳しさを知らない若造が、ITの知識だけで会社を設立

すると、こういう目に遭うんだなぁ・・・

という苦味を、  い  や   というほど味わいました(笑)

そりゃあ、ITの技術に関しては、大学で教授から徹底的に叩き込まれましたから、そこらの会社の技術者にだって負けないくらいの自信がありましたよ。だから独立したんです。

でも、金とコネはどうしようもありませんでした。。。

さらに、営業能力はゼロ。営業したことナイんですもの。

何を作って、どうやって売ればいいかもわからない・・・そんな日々が、ひたすら続きました。

それでも、ショッピングカートやら、汎用予約システムやら、色々と作りました。売り物が無くちゃ始まりませんものね。

が・・・・一つも売れません。はぁ~。

「こりゃあ、営業しなくちゃ」

とばかりに、新規営業を始めました。

営業経験の有無なんてカンケーありません、売れなくちゃ給料が無いんですもん、必死にセールスしましたよ。

営業方法といえば電話営業です。電話帳をリストにして電話しまくりました。

なんとか会ってもらえるように必死で話しました。

ところが、会えるどころか、電話で話も聞いてもらえず・・・そんな状況が続きました。

さらに追い討ちをかけるように、貯金が底をつきました。

当然ですよね。おカネが入ってこないのですから。

そこで仕方なく、アルバイトを始めました。アルバイトと会社の二重生活です。

早朝、チラシ配りから一日が始まります。それが終わってから会社へ出社。

週末はウエイター。まさしく朝から晩まで、休みナシで働きっぱなし。

そんな生活が半年ほど続きました。嫁さんにも苦労をかけました。

そんな中、ある1つのシステムを開発しました。CRM(カスタマーリレーションマネジメント)のシステムです。

このCRMシステムを、展示会へ出展しました。

こういった展示会で、出会いを作ろうと考えたのです。

狙いは見事に的中!これが大きな転機となりました。

この頃になると、いくつかの企業とはコネクションができていました

ので、ちょこっとだけ、仕事も入ってきて、ナンボかは稼げるようになりました。

とはいえ、アルバイトは続けざるを得ませんでした。一回限りの仕事ばかりで、まったく食っていけなかったのです。

「このままでいいのか?」

自問自答しました。

「もっと安定的に稼げる製品を開発し、売らなくては!」

と考えるようになりました。

そこでCRMシステムを簡素化し、ターゲットを絞り込んだシステムへと再開発しました。

そうして、破格の商品が完成したのです。

「よーし、100社に売れば80万じゃん!」

と安直に考え、100社を目標にして営業を始めました。

結果は、

  • まったく売れなかったのです。
  • なんで売れないのだ!
  • 実績がないから?
  • 会社が小さいから?
  • いや、違う。。。
  • 営業力がないからだ!

営業のノウハウも知らずに「売ろう売ろう」とするから売れないんだ!

この時、自分のやっていることが、俗に言う「押し売り」に近いものでは?

との疑問が湧きました。

これに気づかず、押し売り営業を続けていたら、今頃どうなっていたでしょうか?怖ろしくて想像だに出来ません・・・・

その時に、小笠原さんのことを思い出しました。メルマガや本を書いているとのコト。

そこでまず、メルマガ一国一城に登録しました。著書も買いました。

それが純利益殺人事件、そう、あなたが会社の利益を殺す犯人だ!?です。

まず、1回読みました。

ずきゅーん!ばきゅーん!どきゅーん!・・・・衝撃を感じました。

2回、3回・・・・・・5回読みました。

その後、

「売りこむな!期待をくすぐれ!!」

「あの会社が元気なのには理由がある」

すべて読みました。

自分の中で何かが変わりました。

何が?

否、それはわかりません。でも、確かに、何かが変わったんです!

そして、プラス・マーケティングの本質論をベースに、商品の営業方法を改めて考え直してみました。

すると、まったく売れなかった商品が、あっという間に5社へ売れたんです!!

(後編へ続く)

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